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東海汽船「新さるびあ丸」の船内を詳細レビュー。



 伊豆大島の来島自粛解除を目前に、なにやら東海汽船から新造船の就航が始まるらしいとの情報を得ていたワタシは何かこう悶々とした日々を送っていたわけであります。


ノスタルジック感漂っていたあのさるびあ丸もついに節目を迎えたのか・・・と感極まって泣くほどの“オタク”ではないものの色々な思い出が詰まった船だけにいささか哀愁の念を抱かざる得ない状況だったのだ。


船名が変わるのかと思いきや3代目「さるびあ丸」みたいだから、「新さるびあ丸」と呼ぶのは最初の方だけだろうと思っているが、やはり「新」と聞くやいてもたってもいられなくなるのは性分なのだろう。


東海汽船のHPで船内の写真とかデザインの雰囲気的なものは見ていて、なるほど「新」にふさわしい統一感と開放感じゃないと鼻息を荒くしながら見入っていたんだけど、乗れるタイミングはいつになるかなんて思っているうちに時間が経ってたんだよね。


そのうち乗れるタイミングが来るだろうから特に就航日なんてあてにしてなかったんだけど、“乗れる”ということが判明したタイミングが突如としてやってきたもんだから異常にテンションが上がっちゃったよね。


だって“乗れる”って分かったのが伊豆大島釣行初日の乗船直前だったからね・・・


多分多くというかほとんどの人が前々から分かってたんだろうけど、当日驚きを隠せなかった我々の情弱ぶりったら目も当てられない有り様ヨ。


しかも我々が新さるびあ丸に乗船したその日が初就航日だったんだから、一体あの悶々とした日々を送っていたワタシはなにをしていたんだろうと自戒してしまったじゃない。


まぁ全く意図していないタイミングで初就航日に乗船できることになったのだから、これは運がキテル証拠に違いないと、合わせて釣果もクルんじゃないかと勘違いしだす始末だから救いようがない・・・


今回釣行を共にするミヤナガ氏とナカムラ氏も同じような面持ちだったことは、また彼らも乗船日その日に乗れることが判明したからだろうな。


「え、マジで!?」ってね。



 

 その日ワタシはいつものように背負子付きキャリーをガラガラと引き、浜松町駅から東海汽船の待合所まで歩いていたのである。


途中、他人を装ったナカムラ氏に声を掛けられたもんだから、一瞬ビクッとしてしまったが籠師会Tシャツを着ていたからすぐに分かったということらしい。だったらなぜあのような子芝居じみた演出を・・・笑


ミヤナガ氏は珍しく先に東海汽船の待合所に付いていた。


今回はワタシを含め、3人での釣行となる。


言わずもがな待合所ではその日乗れることになった新さるびあ丸の話題で持ち切りだった。


乗船までギリギリの時間で合流したから、心の準備もままならない状態であれよあれよという間に乗船になってしまった。





乗船が近づくと次第に姿を現した新さるびあ丸の外観。


白地のベースに青い波線模様が船首から船尾にかけて入っている。


波をイメージした幾何学模様があしらわれている。


ちなみにこのデザインカラーは青ではなく藍色らしい。





え!?ここから?と一瞬思ってしまったが、竹芝桟橋のターミナルからの乗り入れはこのなんとも歓迎感の薄い通路口のような入り口からの乗船となる。


旧型はもっとこうエントランスみたいな、マンションのロビー的なものがあったんだけど、そのようなものは無く、いきなり通路が目に入る。





船内通路も白と青を基調にしたデザインで統一感がある。


バリアフリーを目標に掲げているだけあってか通路には位置の低い手すりが敷いてあった。





通路を抜けると各階にアクセスできる階段が見える。


ワタシがここに来て思ったことは、なにかこう得体のしれない“閉塞感”のようなものだったのだが、まだそれが何か判明するまでに時間を要した。





デッキ数は旧型と変わらず7階層になっている。


旧型は客室が上から2階まであったが、6デッキには客室は存在しない。


ちなみに旧型の旅客定員収納数は1927名に対し、新型は1343名と少ない。





驚くべきことに階段向かいの中央部に各デッキにつながるエレベーターが搭載されていた。


バリアフリーの一環で、お年寄りや体の不自由な方でも各階にアクセスしやすくなっているようだ。


一般の方の利用率は低めだろう。





乗船してから妙に“閉塞感”があるなぁと思っていたんだけど、理由は各階層の天井の低さが一番の原因だろうね。


見て分かる通り天井の位置が頭から結構近いのね。


そんで階段とか通路の幅も狭めに設定されてるから、常に要塞の中歩いてるような感じで閉塞感が生まれる。


あとデッキから甲板に出る扉に窓が少なくて、外の様子がすぐに見えないのもそれを助長させている気がする。


閉所恐怖症の人とかだと結構ストレスになりそうな感じだったけど慣れなのかな。





客室デッキの通路サイドに荷物置き場が設けてある。


これまでは大きな荷物は客室入り口前の通路にまとめて置いていたから、こういう場所が設けてあると通路が遮られることがなくバリアフリー化に一役買うんだろうね。





貴重品なんかはロッカーに預けられるんだけど、鍵無くしそうだな・・・





何気に一番驚いたのがこの冷蔵機能付きロッカーね。


これお魚入れといたら新鮮なまま持って帰れるなと一瞬思ったけど、乗船する前段階でクーラーボックス入れてるだろうしどの程度の冷蔵機能があるか分からんし使いこなせないなと・・・


夏場オキアミ入れといたら解けずに持っていけるんじゃないかとも思ったけど、臭いが大変なことになるから現実的じゃないね。


ここにオキアミとか魚入ってたらなんか嬉しい反面、ほんとにヤルやついるんだってなりそうだな。





水回りも実に美しい。


個人的に一番うれしいのは個室トイレにウォシュレットが搭載されたこと。


トイレの横の区画に併設されたシャワールーム。





もう人が入ってたから客席はあんまり写せなかったけど、2等椅子席はこんな感じ。


スパとかに置いてありそうなマッサージチェアみたいだなコレ。


コンセントあるから電源も確保できるし。


仕切りにカーテンまで。


2等椅子席をここまで区画化しちゃったから旅客定員収納数が減ったんだろうな。


ちなみに2等和室はこれが和室になった感じだったね。


1等室以上は縁が無いから知らんけど。





いつもお邪魔するレストランはこんな感じ。


窓が多くて、船内では唯一開放感があったかな。


メニューも以前の倍になっていて、旨辛チキン丼とか豚の角煮丼とか、酢豚、春巻き、餃子、おでん、だの見たことないラインナップまで増えていた。


ただやっぱり天井が低いから押しつぶされた感はあるね。





甲板と甲板の通路はこんな感じ。





そしてついに我々が泊まる特2等室へ。


ベッドの脇から取ってつけたようなパイプ梯子はなくなり段の幅が広い階段が設置されている。


4席分が向かい合うような形で1区画になっていて、その区画が大きい1区画に4区画入ってる感じ。


清潔なシートが敷いてあって、よく使い方の分からないシーツと枕が置いてあった。





室内空間はこんな感じ。


照明に加え電源を確保できるコンセントと、右手には貴重品ボックスが設置されていた。


清潔で快適だから特2等室は言うことないね。


ただ謎の形状をしたシーツどうやって使うの?首からかけて着る感じなの?誰か教えて・・・




 さて新さるびあ丸の内部を色々とみてきたけど、バリアフリー化を軸に快適さが増しているように感じたね。


清潔感とか新装感、アメニティは順当に新しくなってるなという感じで統一感があって個人的には嬉しいポイントが多かった。


ただ残念なポイントとして旧型のさるびあ丸のような開放感は無く、どことなく新幹線の内部を彷徨っているような閉塞感はずっと付きまとっていたかな。


しかしここまで真新しいと繁忙期に湧いてくる“床寝・席無し族”(ワタシを含む)は新さるびあ丸ではどこに向かうのやら・・・


恐らくバリアフリー的観点からすると船内にはその居住スペースは無くて、甲板がターゲットになってくるのだろうか。


まぁでもここまで快適になったんだからしっかり前々から予約入れて、席有りで居心地の良さを体感して欲しい。




 釣行記事書こうと思ったら、新さるびあ丸のレビュー記事みたいになっちゃったから、次に実釣編を書こうと思います。





ではこうご期待。




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