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両軸遠投竿回顧録 その2 シマノ ブルズアイスペシャル遠投

  • 執筆者の写真: 籠師会
    籠師会
  • 1 日前
  • 読了時間: 5分


 


 “常軌を逸した竿”っていうのがあるんですよ。


そんなこと言ったらね....なんだねそれは?えっ!? あるわけないだろそんな竿!おっ!?言ってみなさい!コラ! なんて食い気味に、いやなかば半ギレぎみになって前に乗り出しちゃってですね、両手を机にバンッなんて置いちゃう人が出てくるんですよ。(いませんよそんなの....)


でもね、発表された時はそんな感じの人がいたんですよそれが(いや知りませんよそんなの....)


磯遠投EVが発売されてからしばらくして、初代ブルズアイ遠投4-620RPが発売されたんだけど覚えてる人いるかなぁ。





初代はたしか両軸が4-620RPのみというスペックで竿の色がパープルだったはず。


ブルズアイって旧モデルも新モデルもちょっと濃い目の紺色のイメージだから、紫の初代があったなんて知ってる人は意外と少ないんだけど確かに存在してた笑


その後ブルズアイ遠投シリーズが出て520RP/570RP/620RPが発表されたんだけど、しばらくは磯遠投EVの兄貴分という感じで君臨してたな。


そんな中シマノが2013年~2014年あたりで急遽ぶっこんできたのが「ブルズアイスペシャル」通称「ブルスぺ」。


もうね当時は両軸はカゴスぺ、カゴスぺなんて言われてたから、両軸遠投カゴ釣り界隈はやけに「スペシャル」ってワードに過剰反応を示してた時期なのよ...(知らん)


だから各メーカー“いかにも強そうな竿”というのを強調するのに躍起になっちゃってたわけ。


剛弓・剛徹とか槍雅とかカゴスぺとかブルスぺとかもうヨクワカンナイケドツヨソウでしょ。


もう黒くて、硬くて、強いのが正義。


そんな強そうなラインナップの中でも特に強かったのがこの「ブルズアイスペシャル」だった記憶があるんだよね。


釣りで遠投って聞くと“競技”って条件反射的に続いちゃう人はもう大好物でしょ笑


ブルズアイでも十分強い竿だったのに、更にスペシャル化されて先径2.6から2.7mm。


2.7mmっていうと、数ある両軸遠投竿の中でもイングラムブラックエディションと並んで最太なんだけど、硬さが違う。(もちろんブルスぺのほうが硬い)


もう元から先までガッチガチで、兎に角硬い棒振ってるような印象。


18~20号の重いカゴをぶん投げてようやく真価を発揮するような竿だから、だんだんと日常使いから追いやられて今やオブジェクトと化してしまった....


10~12号だと胴までのらないから、3番くらいまで曲がってバネみたいにビヨ~ンって竿の反発だけで飛んでいくから、あまり竿には良くない投げ方になっちゃうんだよね。


シマノとか、がまかつの硬い竿折っちゃう人は意外と軽い仕掛けで2番3番の元ガイドの根元折っちゃう印象。


竿って胴までのらないと竿の反発で投げるような投げ方になっちゃうから、決まった一点に集中して負荷がかかりすぎちゃうんだよね。(まぁそれは後ほど...)


たまにリールも仕掛けもつけないで竿だけ伸ばして、「日々の鍛錬は素振りからだ!」なんて言って、ブンブン竿だけ振ってる人いるでしょ?あれ竿にピンポイントでめちゃくちゃ負荷かかるし、ある日その箇所でいきなりバキッといくからおススメしませんよ.....(意味ないし)


 

 ブルスぺって釣り場で付属のニット竿袋から竿出した瞬間、籠師の視線が一挙に集まるんですよ。


ま、集まってるかどうかは分からないんだけど、横目でチラチラ見られてるような鋭い視線を感じるんですよ。


侍が名刀を抜いたかのような、威圧感があるからね。

 




そんで武者震いでブルブル震えながら竿出してるもんだから、あれ?どうしちゃったんだろうねアイツ?ってなって、はたからみたら挙動不審じみてて気味が悪いし、薄ら笑いなんか浮かべてるから、余計、どうしちゃったんだろうねアイツ?ってなって余計に視線浴びちゃったりして。(いないよそんな奴)


竿出す前から“俺は、これから戦地に向かうんだ”って無駄に意気込んじゃったりするから、はたから見たら、薄ら笑い浮かべながら、中腰になって足ガクガクになって手元ブルブルの不審者みたいなのが出来上がっちゃうんだよね。


でもほら、やっぱ競技ってなるとそれくらい気持ち入っちゃう人いるし、競技前の選手って結構センシティブで近寄りがたい雰囲気あるじゃない。


いよいよ何言ってるか分からなくなってきたけど、それだけ競技に振った竿ってのが言いたいだけなの笑



 ブルスぺってEVとブルズアイには無い競技ポイントあるんですよ。





というか、全メーカー見てもこんな競技ポイントある竿ってないんですよ。





と思ってたら、ダイコーの槍雅もあったな....


どっちも競技用だな....


よく元竿にテニスのグリップとか収縮チューブを後付けで巻いてる人いるけど、メーカー純正でこんなグリップ付いてるのこの竿だけよ。


滑り止め加工されてるのはあるけど(剛弓、イングラムみたいに)





あとね、ブルスぺって昔、竿尻につけるタイプの専用ウェイトなんて売ってたからね...


振るときにより竿に重みをのせられるから飛距離が伸びるっていう....まさに競技用チートアイテムだよねこれ。



 そんなこんなで“常軌を逸した竿”なんて言っちゃってますけどね、実釣ではほんとに頼りになる竿なんですよこれが。


競技云々はさておいて、大物がかかった時の安心感は強い竿ならでは。


一度伊豆大島の赤岩でツムブリを掛けたときに、それを追って食べた1.5mクラスのサメをねじ伏せたのは紛れもなくブルスぺだったから。


GTとか専門で狙うような大物竿と肩を並べるくらいのハードなファイトでも遜色なく使えるからね。


日々の釣りで使うか?って言われたらあれだけど、飛距離出したいなって時とか、磯の大物狙いって時にはすごい重宝できるんじゃないかなぁ...


いや...やっぱ競技用だなコレ......







 
 
 

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