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遠投カゴ釣り 籠師会
Long Cast Basket Fishing
YAMAHA
YZF-R6 2005 5SL後期
水冷並列4気筒4ストローク
120PS
全長:2025mm 全幅:690mm 全高:1090mm 軸距:????mm
163kg
¥1030.000
スーパースポーツ界でフロントマスク、“顔”のイケメンランキングがあったら恐らく最下位になるんじゃないか、そんなバイクがヤマハから発売されていた。
R6は06年のフルモデルチェンジで当時R1以上にインパクトがあってイケメンと評された2C0モデルのおかげで過去のモデルは色褪せて感じてしまうことがあった。
確かに06年以降のR6は他メーカーに比べて群を抜いてかっこよかったし、海外での評判もピカイチだった。
このセパレートっぽく配置された刺々しい二眼と、ラムエアから浮かぶようにしてあるポジションライトからシールドまでのデザインが本当に美しいイケメンマスクだ。
これはもうイケメンランキングでも上位入賞であることは誰も異論がないだろう。
でもこんなイケメンSSが発売されるたった1年前の同じモデルに、バイク界を代表するブサイクモデルがあったなんて誰が想像しただろうか。
逆にあんなブサイクモデルから、よくもあんなイケメンが誕生したなとも思う。
両極端すぎて、個人的にはCBR1000RRの08年モデルチェンジ以上に衝撃的だったわけですね。
だってR6、03~05年モデルのマスクがこれですよ。
失礼な小学生がいたら「何あれ、変なの~」って声が聞こえてきそうでしょ。
ウナギとか、カバとか散々に酷評されたR6の5SLモデル・・・
確かにこの次のモデルがあんなにイケメンに変化をとげるとは思いもしないな。
まだこの頃のR6はR1ありきの弟分的なラインナップだったんだけど、06年からは完全に600クラスベースの開発になっていったからしかたないとはいえこの顔はちょっと。
でも当時は、5SLモデルも随分と先進的なモデルだったんだよね。
一個前の5MTモデルが市販車初LED方式のテールランプを採用したり、5SLモデルはR1に先駆けてガトリングビームヘッドライトを採用したりしていた。
先進性はさておき5SLはこのブサイク面からほんとにR6の中では一番不人気だった。
ブサイクだからっていう理由だけではないんだけど、今のラインナップと比べちゃうとあえてコレを選ぶ人っていないよね。
でも選んじゃったんだからしかたない。
もちろん5SLを買った当時は次のモデルも出てたし候補にも挙がっていたんだけど、なぜあえてブサイクな5SLを選んだかというと、単純に斬新だったから。
今でこそ当たり前のように逆スラントノーズのSSはCBR1000RR2018、CBR600RR2013、DUCATI パニガーレとか散見できるけどヤマハはそれより10年以上も前に採用していたんだからデザインの斬新さは流石と言える。
06年以降のモデルはかっこよくてみんな食いついて数も多かったから面白くなかったというのもないわけではないけど。
美人は三日で飽きるなんて言うじゃない。
よーく見るとほんと個性的だし、かっこいいし、飽きの来ないデザインなんだよね5SLは。
人の顔みたいに見る角度によって結構印象が変わるフロントマスク。
これをより目にして出目金にするとなんと08年の出目金R1ができあがるって気づく人いるかな???
しかしR1もこのモデルは散々に酷評されてた記憶が・・・
ヤマハは斬新過ぎて後の評価で良さを知ることが多いのは定番なのかしら。
R6の5SLは03-04の前期モデルと05の後期モデルに分けられるんだけど、デザインはほとんど一緒だった。
ボアアップで馬力が2馬力増加したり、エンジンの見直しもされていたんだけど、外観的な差は倒立フォークになったくらいの差しか素人目にはわからないから、05年式の5SLが存在したなんてこと知らないR6乗りはいくらでもいるし、実際にいた。
「これ03年からモデルチェンジしたR6ですよね?」なんて何回も耳にしたから、わざわざ説明するのも面倒だったし、R6乗ってるくせにそこ知らないんだって驚いたこともしばしば。
「へぇ03モデルを倒立に“カスタム”してるんですね」なんて言い出すバイク屋だっていたからほんとにマイナーなモデルなんだろうね、笑。
確かにGooBikeでも05年式ってあまり見ないな。
カラーリングで分かる人は一瞬でわかるんだけど、分かる人は中々のR6通ですよ。
乗り味ですが、この前に乗っていた初代R6に比べるとレスポンスが非常に良い。
03以降からFIが採用されたからというのもあって、アクセルの反応が鋭くて初代から乗り換えた人だと最初はドン付きが多くて乗りにくいバイクに思われるかもしれない。
パワーバンドに入れた時の反応はそこまで変わらない印象だけど、出だしなんかでは結構体感して違いがはっきり分かる。
初代のような暴力的な加速している感じはないのに速度は同じくらい出ているから、足回りがしっかりと進化している証拠なのかな。
初代もほんとによくできたスーパースポーツだったけど、更に調教してカッチリとした印象に仕上がった感じ。
野生馬を競走馬に仕上げましたって感じかな、ポテンシャルは変わらないんだけど。
ちなみに06年のR6にも乗ったことがあるんだけど、乗りやすさは初代→05→06以降の順で乗りにくくなっていっている気がする。
シート高とかエンジンの性質みてもどんどんレースよりになっていったから日常ユースを削っていってるんだろうなぁ。
サスの硬さも年を増すごとに硬くなってるし。
順当に進化してますって感じがしていいよね。
でも5SLは30秒でもアイドリングしようものなら全力でファンが回りだすからうるさくてしょうがないバイクだった。
夏なんて常にファン回して走ってるような感じだったから流石に故障を疑ったんだけど、ヤマハの整備士いわく、これが正常ですって。
オイル変えて多少改善されたものの気休め程度の差しかなかった。
Delkevicのチタンマフラーと、ActiveのLEDウィンカーナンバーパネルにカスタム。
尖ったテールを途中から先っぽだけ切り落としようなデザインで、特徴的なセパレートブレーキランプが切り口の断面のように見える。
同じ年式のR6とすれ違ったのはたった2回しかなかったが、2台とも同じモデルであることをアピールするかのように手を振ってたな。
あえて05年式選ぶってことはやっぱりそれなりに思い入れがあって乗ってる人が多いんだろうね。
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