YAMAHA

SRX400

​空冷単気筒4ストローク

​33PS

全長:2090mm 全幅:720mm 全高:1045mm 軸距:1425mm

149kg

​¥529.000

4気筒の乗り味に飽きてきたころ、友人が乗っていたSRの乗り味を気に入ってしまい、たまたま見つけたのがこの車体だった。

もちろんSRに乗りたいと思って探してはいたのだが、キックスターターの始動性を間近で見ていたからどうにもこうにも購入に踏み切れずにいた。

SRXはマイナー過ぎて選択肢にすらあがっていなかったのだが、たまたま状態の良い個体を見つけ、セルスターターということで迷わず購入してしまった。

SRXの前期系(2NY~3HU)はキックだったのだが、モデルチェンジした後期系(3NV)からはセルスターターになった。

キックこそ”味”なんだよと思っているコアなファンからすれば、そんなことでSRXにするなんて、と言われてしまいそうだが・・・

 

でもSR(Single Roadsports)に、可能性という意味合いを持つXを付けたSRXは、SRからすれば正に玄人向けのバイクであったに違いない。

装備からしても明らかに別物感があったから、SRと同系列なのに一緒にされたくない感を漂わせていた。

まずデザインが目を惹くわけなんですが、このハンドルからテールまで流れるようなラインと無駄のないフレーム構造、一目で美しいと思ってしまった。

前期系だと多少ずんぐり感があるんですが、後期系になって更に洗練された印象。

​自分が手に入れた車体なんですが、実は後ろから見ると分かる。

そう、カーボン二本出し。

もういかにもレーサースポーツっていう感じで、一見するとSR系列のバイクだなんて印象はどこにもなかったんだよね。

タイヤも無駄に160サイズ(純正が140)と、2サイズも上のものをはかせていたから後方からのアングルはかなり迫力があった。

​前からだと、シングルって感じでやせて見えるんだけどね。

ちなみに手に入れた時はSRX専用のFCRキャブレターが付いていたんだけど、自分はレースに出るわけでもないし、細かいセッティングを出すわけでもないからすぐ純正に取り換えてしまった。

どちらかというと純正キャブレターのほうが粘りがあって乗りやすかったんだけど、もっとうまくセッティング出せばFCRでもよかったのかな・・・

 

それまで4気筒に慣れていたから、シングルの出だし感はほんとにトルクがあって力強かったのだが、やっぱり伸びが無い。

すぐ頭打ちになってしまって、セカンド発進したほうが車の流れについて行きやすかった。

125のスクーターより出だしが遅いんだから結構な確率でスクーターに煽られるという。

変速も5速までだったから、シフトチェンジしていくとあっという間に5速を迎えてしまって物足りなさを感じることがよくあった。

でも5速でジワジワと引っ張っていくと、頑張って速度が伸びていくから面白い。

直線で記録した最高速は147km/h前後。

こいつの面白さは速さとかそういうものじゃなくて、アクセルワークにリニアに反応する加速感だと思うのね。

決して加速できる距離は長く取れないんだけど、アクセルにしっかり追従してケツを蹴られたような太い加速をする。

10mくらいの距離だけ瞬間的に移動できる加速があって、並走しているバイクを驚かしたことが何度かあった。

でも伸びがないからほんとに一瞬だけね。

このバイクは結局半年も乗らなかったんだけど、エンジンの振動で本当に色々なものが”取れ”たっていう印象が強く残っている。

マフラーが”取れ”、シフトペダルが”取れ”、ミラーが”取れ”、リアテールランプが”取れ”、タコメーターが”取れ”、更にはキャブ内部の部品の”ネジ”が取れと、ありとあらゆる箇所が”取れ”た。

はい、マフラー”取れ”てます。

友人と三重までツーリングに向かう道中でマフラーが”取れ”たので、応急処置としてコンビニで購入した梱包用ビニール紐で固定している写真です。

このツーリングの帰りに、アクセルを戻しても回転数が落ちきらないという症状があらわれたので、色々故障個所をうたがったんですが、原因は解明できず。

​基本的なインマニの2次エアーからキャブのダイヤフラムまで色々と見てみたのだが不具合はなし、結局一週間後にキャブをバラした際、開閉弁を固定しているネジが緩んで”取れ”ていることが判明し、これが原因であることが分かった。

長くバイクに乗っているがここまで部品が”取れ”る車体は後にも先にもこれだけだった。

てめぇの整備がいきとどいてないだけだろ、とは決して思ってほしくない。

個人的に、整備にすごく手間のかかった車両ではあったが、乗り味はほんと面白くて、また乗りたいと思う数少ないバイクでもあったりします。

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