WESTERN ARMS

SHORTY.40

ガスブローバック

全長175mm / 重量793g

​¥36.000

WESTERN ARMS(WA)と言えば”マグナブローバック”機構でガスガンの世界に新しい風を吹き込んだ時代の風雲児と言えるだろう。

それまでのガスガンを知る者ならその画期性と拡張性に驚愕し、ガスガンの未来に新しい未来を見たのではないだろうか。

モデルガンから弾の発射を伴う競技銃としての変革があったさなか、固定式のガスガンより更にリアルさを追求したスライドが後退するガスブローバックタイプのガスガンが模索されていた。

ガスブローバックが一般的に入り込んできたのはJACやMGCあたりが先発で採用していた”アフターシュートワンウェイ”機構だった。

1991年に発売されたMGCのグロック17なんかはその代表的なモデルだった。

それ以前にもガスブロの機構はあったにはあったけどまだ完成品といえるような代物ではなかった。

それまでのスライドと弾の発射が二段階式になってしまう2ウェイ方式から同時に動作をおこなえるワンウェイ方式が望まれた。

”アフターシュート”と名が付いたのはスライドが後退した後に弾の発射が始まるという一連の動作機構だったためなのだが、結局その欠点がそのまま機構の名前になっているという皮肉に陥っていた。

当時はスライドを後退させ球を発射するというワンウェイ動作そのものに焦点を当てていたために、まだ弾の安定性や欠点といった細かいディテールへの配慮は無かった。

ただガスの流入を切り替えてしっかりとスライドを後退させて同時に弾を発射させる”安定性”と”斬新さ”があったから非常に人気を博した。

ガスブロ黎明期においてMGCのグロックはまさにエアソフト業界の底上げに貢献し、ガスブローバックの名を確立したものだった。

ただその機構の欠点において弾の発射性能に問題があったことは、マグナブローバック機構、いわゆる”プレシュート“方式が世に出るまでユーザーが知りうることはほとんどなかった。

WAがMGCに遅れて1993年に発売したM92FSは初の”プレシュート”方式を採用し、これまでのガスブローバックとは一線を画す画期的なモデルとなった。

この”プレシュート”方式は後にWAの公募によって”マグナブローバック”と命名された。

BB弾へ流れたガスの流入がBB弾そのものの圧力で弁を切り替え、スライドへと動力が移行する機構で、ガスの流入から切り替えへの移行を促し、弾が発射された直後に時間を置くことなくスライドが後退するという完全なブローバック動作を完成させてしまった。

その機構は更に弾の安定性を生み、正に欠点のない完璧な機構と言われた。

その後に他メーカーがその機構を模倣することはごく自然な流れではあったが、WAの特許申請によって軋轢を生んでいくことになる。

WAの特許は方式そのものを網羅していたため、他メーカーは完全なプレシュート方式を採用することが出来ず、各メーカーはガスの流入方法に多少の変化を持たせて再現させる必要があった。

​実際はマグナブローバックも完全なプレシュートというよりは微量のガスをスライド動力へ流入させていたし、BB弾による弁の切り替えというよりは負圧だったわけだから、特許論争はそこら辺も問題になったんじゃないかと思う。

メカニズムに関する話が長くなってしまったが、WAがガスブロに与えた功績は計り知れないほど大きいものだったということが言いたいのだ。

さてSHOTY.40というと古くは固定式のモデルもあったようだが、わたしが手に入れたのはサイドキックの2トーンモデルで、先ほど前置きが長くなってしまった”マグナブローバック”が搭載されたモデルである。

SHORTY.40はS&Wがダブルアクションオートピストルのサードジェネレーションモデルをベースにカスタムしたもので、セルフディフェンス、コンシールドキャリー用にショート、コンパクト化が図られたモデルだ。

コンパクトなボブド・ハンマーと、服の引っ掛かりが少ないローマウントスタイルのノバックサイトからもセルフディフェンス用であることが伺える。

もうWA=マグナブローバックであることは誰も異論を投げかけるものがいないくらい定着したものになったが、やはりあらためてその動作性は素晴らしいものがある。

ショートとは思えないほどガツガツと反動があり、実にブローバックの歯切れが良い。

WAはどのモデルでもマグナブローバックの醍醐味がダイレクトに味わえるから、固定的なファンが多く他社への浮気が少ないこともうなずける。

ガツンとした反動の後にホールドオープンした姿が何とも美しいフォルムだ。

 

動作性だけではなく、細かいディテールにまでこだわったつくり込みの良さがWAに陶酔してしまう所以なのかもしれない。

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