TANIO-KOBA

COLT M4A1 CARBINE JAPAN SPEC

​COLT M4A1 CARBINE USMC刻印Ver スナイパーカスタム

ガスブローバック

全長782mm / 重量3000g

​¥73.290

MGC、六研、中田商店、マルシン、CMC、タナカワークス、コクサイなどと聞くとモデルガンマニアの目は輝き、古き良き時代のモデルガン話に花が咲くのではないだろうか。

モデルガン業界の生き字引としてその世界で”小林太三”という名を知らぬものはいない。

1960年のMGC設立一年後の1961年から開発担当として入社し、その天才的な能力をいかんなく発揮し、現在のモデルガン並びにエアソフトガン業界にも多大なる影響を与え続けた。

正にモデルガン創生から衰退までの歴史を歩んできた数少ない人物である。

MGCの副社長を務め、その後独立し1991年に自らが社長となるTANIO-KOBA、タニオ・コバを設立する。

”タニオ”というのは小林太三氏の幼少期のあだ名である。

モデルガンのアクションにもその名は付けられ、”タニオ”アクションと呼ばれた。

そのタニオコバから2009年に発売されたM4A1 CARBINEは後にも先にもタニオコバから発売された唯一の長物ガスブローバックだった。

2010年当時のカタログに掲載されていたタニオコバM4A1。

NEWに東京マルイのSOPMODが見える。

東京マルイが次世代電動ガンとして世に放ったM4シリーズの初代がSOPMOD M4だった。

発売時期は年度が違うがほぼ同時期であったと言える。

ガスブロのM4といえば先行してウェスタンアームズのM4 CQBーRが発売されていた。

WA→タニオコバ→KSC→東京マルイという流れでガスブロM4は推移している。

WA~KSCまではほとんど時期的な開きはなかったのだが、東京マルイがガスブロのM4 MWSを発売(2015年)するまでにKSCのM4から5年という歳月が流れていた。

カタログのタニオコバのM4と東京マルイの次世代電動ガンの並びをみると、どうしてもメーカーの方向性の分岐点になっているような気がしてならない。

エアソフトガンの射撃において実銃のような動作性と、重い反動を味わえるのはガスブロの右に出るものは無いと言われる中での次世代電動ガンだったから発売された当初はみんな食いついた。

電動ガンに打つ楽しみとしてブローバックとリコイルを加えた東京マルイ次世代電動ガンの功績は大きく、その後も次世代は東京マルイの主力として推移した。

しかし電動ガンにリコイルを持たせるといっても従来のスタンダード電動ガンに毛が生えた程度のものだったし、実銃同様の動作性を持つものにはなり得なかった。

KSCからリコイル電動ガンが出たり、海外メーカーのBOLTから重いリコイルの電動ガンが出たけど結果は同じだった。

こういう印象はリアルさに主眼を置くのか、サバゲーに主眼を置くのか、でも全然違うわけで、どちらがいいかなんてのはその人の好みによるものだからなんともいえないところではあるんだけど、そもそもエアソフトガン自体が実銃の模倣であることを考えると、より実銃に忠実に再現された動作性やギミックを求めるのが本筋なんじゃないかなとは思う。

モデルガンからガスブロへの変革があっても、モデルガンメーカーが頑なに電動に流れることが無いのはそういう理由からなのかもしれない。

だから当時タニオコバのM4とKSCのM4を選んだのはガスブロだからこそってのもあったし、外観のリアルさも含めてのことだった。

WAのM4 CQB-Rはフレームが樹脂製だったから選択肢にはならなかったが、その後メタルフレームのモデルが発売されている。

基本的に自分はガスブローバックのギミックを楽しみ、コレクションとして集めているから、傷とか汚れにうるさく、所有しているものは常にほぼ新品同様の状態を保ってある。

だからサバゲーでガンガン使うよっていうものは東京マルイ製の電動ガンに割り切って使用している。

冬場はガスブロ使えないし、各社ガスブロと比べると東京マルイの電動ガンは本当に性能がいいからサバゲーだと東京マルイの天下なんだよね。

​タニオコバのM4は現在ラインナップに存在する各社M4シリーズの中でも一番バランスが優れていると思う。

動作性はタニオコバに6年遅れて東京マルイが発売したM4 MWSとほぼ変わらなかったんだから流石はタニオコバ設計と言わざるを得ない。

テイクダウンしたときの内部の構造も、東京マルイは完全独自路線(Zシステム)で動作性能に振っていたからお世辞にもリアルとは言えなかった。

動作性能を売りにしていた東京マルイと肩を並べるくらいだから、WAとKSCとは比べる必要もなかった。

​リコイルはWAは抜けていて、その後にKSC、タニオコバ、東京マルイが並んだ。

ただマルイのM4はパーツが豊富だからリコイルバッファを真鍮製の重いパーツに変えるとWA並みに化けた。

動作性はタニオコバ、東京マルイが並んで、KSC、WAという並びだった。

KSCとWAはフルでマガジン全弾打ち尽くせないなんてことは当たり前にあったし、マガジンの冷えが早くてホールドオープンしないなんてことも日常茶飯事だった。

東京マルイとタニオコバは兎に角弾が打てて、しっかりとホールドオープンするっていう安心感が別格だった。

タニオコバは動作性の良さもさることながら、しっかりと実銃と同じ内部構造になっているから驚く。

​ここは東京マルイよりタニオコバが優れているというか、小林太三氏のこだわりなんだろうね。

フレームはアルミでしっかりしたものだが、製造は台湾のKJWorksだったから若干表面の処理は甘いものがあるし個体差はありそうだ。

あとリトラクタブルストックの調整メモリの数字がストックパイプにふられていない。

恐らくここら辺の仕様はコストダウンとして苦肉の策だったに違いない。

KJWorksはその後もちゃっかりとタニオコバOEMのM4モデルを発売してるよね。

​製造は台湾だったがしっかりとJAPANSPECにしているのはKJWorksとの差別化をはかるためのものだったのだろう。

ハンドガードは輸入した実銃と同仕様のハンドガードで存在感がある。

ボルトは前部と後部で材質が異なり、シリンダー部は樹脂製でボルトは亜鉛になっている。

またボルトキャリアの上部にゴム製のベルトが引っ掛けてあり、動作性を向上させているようだが、取っ払ってみても動作自体に特段影響はなかった。

ただマガジンの冷えと共にボルトオープンがしにくくなったので、恐らくボルトオープンの動作性を向上させるものだったと思われる。

​こういった部分はリアルであるとはいいがたいが、リアルさをできる限りしきつめて動作性を確保しているあたりはタニオコバのものつくりの素晴らしさが垣間見れる。

図解が手書きで描かれている説明書。

なんかいかにも”ものつくり”っぽい感じがするんだよね。

下はJAPANSPECが出た後に発売されたUSMC刻印バージョン。

値段は変わらず刻印だけが違っていた。

なぜ刻印が変わっただけの同じモデルが2丁必要なのかと聞かれたら返す言葉に窮する。

USMCの方はハンドガードをRISに取り換え、バレルをショートにしたCQBタイプにカスタムしてある。

​更にサイレンサーとスコープを取り付けてスナイパー風にカスタムしているのが現在の仕様だ。

個人的な勝手な洞察だけど、タニオコバのM4は多分何年かしたらプレミアになるんじゃないかと思っている。

そもそも生産数が多いものではなかったし、タニオコバ唯一のガスブロ長物って付加価値もあるうえに、状態の良いものがほとんど市場に出回っていない。

​ヤフオクで新品なんて出てこようもんなら多分即決すると思う。

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