top of page
遠投カゴ釣り 籠師会
Long Cast Basket Fishing
SUZUKI
BANDIT250
水冷4気筒4ストローク
40PS
全長:2050mm 全幅:730mm 全高:1055mm 軸距:1415mm
144kg
¥499.000
”スズ菌”なんて言葉があるくらいだから、スズキのバイクは一度はまってしまうと抜け出せない”クセ”を持ったバイクが多い。
そのクセは乗り味だったり、独特なデザインだったりするのだが・・・
バンディット250はかれこれ20年も前のバイクだというのに全く古さを感じさせないなにかがあって、正に”スズ菌”を保有する代表的なモデルであると言えるだろう。
バンディットは大きく前期と後期に分けられ、それぞれGJ74A、GJ77Aというモデル名が与えられていた。
GJ74Aが発売されたのが1989年、GJ77Aが発売されたのが1995年のことである。
1991年にバリオス、ジール、ジェイドと立て続けに各社から250ネイキッドが発売されだしたのだが、スズキはいち早くバンディットを誕生させていた。
GJ74Aにも前期中期後期があって、GJ77Aにも前期中期後期が存在する。
45PSあったモデルは最初期のGJ74Aの前期モデルだけだった。
あと前期だけセパハン仕様とパイプハンドル仕様があったのだが、前期のパイプハンドル仕様は数が少なくて、バンディットの前期と言えばセパハンだろ!というイメージが定着している人が多い。
バリオスのようにサスペンションがモノサスからツインサスにダウングレードすることはなく、全モデルモノサスを貫いている。
ダイアモンドパイプフレームを全面に押し出したデザインで当時は斬新過ぎてあまり受け入れられなかった。
ここら辺のデザインも”クセ”が強いんだけど、これこそがバンディット250の代名詞ともいえるデザインだった。
自分が手に入れたモデルは後期系のGJ77AでVCエンジンを搭載していないモデルだったのだが、250と250Vの違いが少しややこしい。
VCというのは可変バルブ機構を搭載したエンジンを積んだモデルに付けられた名前で、1995年の後期系発売と共に搭載モデルと非搭載モデルと同時発売され、250、250Vと分けられていた。
ただ非搭載のモデルなのに1997年モデルのGJ77AはV型と呼ばれて、搭載モデルがGJ77A・VV型なんて呼ばれたから、1997年モデルは全てVCエンジンを搭載したモデルだと勘違いしている人がいる。
そんなややこしい1997年のGJ77A・V型のシルバーはほんとうに鉄の塊のようないでたちをしていた。
タンクからシートに向けて絞られたクビレがアクセントになって、全体的にバランスが非常に良い。
どこから見ても洗練されていて、現在でもそのデザインが色あせることが無い。
見ているとそのデザインにうっとりしてしまって、いつの間にか時間が経ってしまうことが多かった。
もうこの時点で”スズ菌”に感染しているんだけど、エンジンフィーリングも実に洗練されていて文句の付けどころがなかった。
VC搭載モデルは故障が多かったし、非搭載モデルの方がよりバンディットぽい乗り味だった。
だからGooBikeなんかでも後期系250Vより後期系250のほうが全然値段が高いんだよね。
しかし後期系の250は本当に値段が高騰したし数が少なくなったな・・・
ノーマルマフラーは本当に静かで、スゥーンと電気自動車みたいな走りだしだったんだけど、高回転まで回すとガァーーーと急変する。
バンディット(山賊)という名前からは想像もできないんだけど、バリオス(神話に登場する名馬)みたいな粗々しさは全く無くて、パワーバンドもつかみやすく、加速の付きがよくてアクセルの反応はかなりよかった印象がある。
あとバリオスと同じくらいの重量なんだけど、乗るとかなり軽くて、最初跨った時は125のオフ車かと思うほど軽かった。
バンディット250はモデル全般に言えるんだけど、純正のリアサスの耐久性がイマイチで、結構抜け気味のものが多く、中古市場を見回してみても抜けている個体が実に多い。
自分が手に入れた個体も完全にリアサスが抜けてしまっていたから、デッドストックされていた新品を入手して組み込んでいた。
今じゃもう手に入らないだろうから中古で購入する人がいたらリアサスの具合をしっかり確認するのと、中古でもいいから純正のリアサスをスペアとして入手しておいたほうがいいと思う。
バンディット250はバリオスなんかと比べて、しっかり整備されて綺麗に乗られている車体が多い印象。
デザインのこだわりが強く大事に乗ってる人が多いから、街中で見かけるとついつい声をかけたくなってしまう。
このバイクは1年ほど通学に使用し、次の持ち主の元へと旅立っていった。
bottom of page