両軸遠投竿回顧録 その1 シマノ 磯遠投EV
- 籠師会

- 6月15日
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更新日:6月17日


シマノから磯遠投EVが発売されたのがもうかれこれ20年以上も前というから驚く。
2000年に発表された初代から26年、もう十分「レトロ竿」と言うにふさわしい年月が過ぎているようだが、15年以上のロングセラーを誇るモデルだからまだ現役で活躍しているのを目にする機会は多い。
2016年に後継モデルの磯遠投AXへとモデルチェンジしたものの、RP(リバース/パイプ)の付く両軸仕様が撤廃され、その後はスピニング仕様のみが発売されていたのだが、2022年からとってつけたように両軸モデルのラインナップが復活した。
そのとってつけたようなAXの両軸ラインナップは4-570Rというスペックのみで、4-520と4-620の間とって出しときゃ文句言われないだろうというなんともこすい仕様になってるのね笑
シマノ的にはカゴ釣り上級者はブルズアイを買うんだから、両軸のラインナップ増やしただけでもありがたく思ってねという思惑が透けて見えるようでなんともなんとも....
現行のブルズアイ遠投はちゃんと520/570/620ってラインナップだからね。
あと磯遠投EVは前期、後期と2007年あたりを境にガイドが変更された記憶がある。
前期が写真左のGMTMガイド(初期)で、後期が写真右のLM/LAガイド。
ちょうどダイワのグレーダーが剛弓に、がまかつのカゴスペシャルⅡがⅢにモデルチェンジしてガイドが変更になった時期にガイドが変更になった。
だから磯遠投EVをこれから買おうって人がいたらガイドを見れば初期モデルか後期モデルか判別できるよっていう豆知識。
あとシマノってね遠投用の竿でもちゃんと磯用のロッドケースに収まるように仕舞寸法が130cm超えない仕様になってるのね。
憎いでしょ、EVはもちろんブルズアイ遠投だってAXだって全ラインナップちゃ~んと130cm以下なんだから。
普通竿ってモデルチェンジして古くなると市場相場が下がっていくものなんだけど、磯遠投EVってヤフオクとか中古相場みてもほとんど変動がなくて、相場が安定してるっていうのも大きなポイントなんだよね。
それだけ需要が安定してるから、欲しい人と手放したくない人が均衡してるんだろうね。
遠投両軸竿ってそもそもラインナップが少ないし、良い竿だと廃版になっても相場が下がらないから、カゴスぺⅡみたいに相場が上がる竿だってあるわけね。
磯遠投EVって特にデザイン性に凝った竿というわでけもないし、シルバーの無垢!という武骨な感じがして見る人が見れば一瞬で分かる、っていうのが特徴だと思うのね。
自分は350gと軽量な4-520を今でも磯用に使用してるんだけど、これといったトラブルがないからほんとにタフだし、それがロングセラーたる所以になってるのかもね。
EVってガイドの合わせラインが無くて結構ガイドがバラツキがちなんだけど、しいてあげるデメリットがそれくらいしかないから、意外とオールラウンドで優秀な竿なんですよ。
両軸遠投竿でオールラウンドかつ癖が無くて使いやすい竿はどれ??どれなの?ねぇ、どれなのよ!!なんてすごまれて質問されると一番最初に思いつくのがこのEVと宇崎日新のイングラムなんだけど分かる人いるかな....
「柔らかい硬い」とか、「軽い重い」とか、「先調子 胴調子」とか、そういう全ての中間点にいる竿といいますかね、、、孔子の教え「中庸」といいますかね。

「中庸の徳たるや、それ至れるかな...」極端に偏らずに調和やバランスがとれているというのがまさしく当てはまる竿なんですわ。
だからねEVって「飛距離が命、釣果よりも飛距離、魚釣れないけどウキが遠くにあるほうが勝ち、なんならカゴとウキだけ投げて満足なの」っていう思想(飛距離至上主義)の持ち主だと多分持ってないか、そもそもラインナップに入れないって人が多いと思うよ....(冗談です笑)
遠投競技5mの差でどうこう言ってる界隈だとあれだけど、磯遠投EVって普通に投げても余裕で100m超えられるポテンシャル持ってるんですよ。
だからブルスぺとかカゴスぺとか最近ではアルスぺ?の間にそこどけそこどけ割って入っちゃってですね、EVで優雅に120m投げちゃってもいいんですよ。
その昔カゴスぺⅢ使ってる人の横でEV4-620使っててですね、あからさまに「まだそんな竿使ってんのかよ」的なマウントとられたもんですからね、少し力んでそいつが投げたウキの真横にウキ落としてやったんですよ。
そしたらそいつ、どんどん力んでいって飛距離上げてきたんでもんでですね、4投目くらいで限界むかえたかなって頃合いで真横じゃなくて3mくらい超えて遠投したら、そのあとどんどん失速していったっていう思い出ありますわね。
その時EVってオールラウンドだけどすごいポテンシャル高いなって思ったよね。(竿折れるかと思ったけど....笑)
自分は磯で遠投カゴ釣りをするとき、バックや垂らしを取れない時は軽くて短い竿を使うことが多いんだけど、EVの4-520はうってつけで、結構活躍する機会が多いんだよね。
磯って足場が悪いからタックルが軽いだけでもかなりアドバンテージがあるし、手前からある程度の水深がとれる伊豆大島の地磯だとそこまで飛距離出さなくてもいいから軽いほうが疲れないとういうのもあるかなぁ。
柔らかすぎる竿だと曲がった分ハリスの垂らしが出ちゃうから、それなりにハリのある竿のほうがいいんだけど、そういう面でもEVはバランスが良くて重宝できるんだよなぁ。
結局竿ってバランスの良さが大事だと思うんですよね。
バランスの良い竿に慣れておくと、色んな竿のクセとか調子が分かりやすくなるから、PAのモニタースピーカーみたいな役割があると思うんですよ。
色んなスピーカーの音を聴いて自分の音のスタンダードが分からなくなったときにまた元に戻す役割だったり、音の雑味とか誇張を見抜いたりできるね。
磯遠投EVってそういう元に戻れる「スタンダード」を高次元で確立できてる竿だと思うし、そう思って使ってる人多いんじゃないかな。
だからどこいっても竿ケースに1本いれておくだけで安心できる、そんな竿なんです。






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